先日、訳の分からない調査会社を自称する者から、参院選についてのアンケートをお願いしたいという電話が掛かってきたが、相手が何者かも分からないので、即座にお断りした。
昨日発売の週刊文春6月24日号が小誌2000人アンケートと称し『小泉「ホントの支持率」たったの29%』と云う記事を寄せている。その調査によれば「支持する29%」「支持しない44%」「どちらともいえない27%」である。
今朝の東京新聞に掲載された時事通信社による世論調査では「支持する47.2%」「支持しない32.3%」となっており、週刊文春6月24日号の朝日・共同の支持率54%、読売の支持率55%よりも低くなっているが、相変わらず新聞社やTVメディアによる世論調査では、支持率は未だ高い。
何れにせよ、この類いの世論調査は、どういう結論が欲しいかによって設問内容を決めれば、世論を誘導することなど容易いだろう。(つまり、文春の「どちらともいえない27%」を「支持する」に加えると読売の支持率に近い数字となってしまう。)
東京新聞朝刊に五回連続で参院選を前にニッポンの空気と云う特集が組まれている。
1. 批判の矛先 政治が演出/『加害者』に映った家族会(2004/6/13)
2. 批判許さぬ『国益』の盾/報道への圧力と自粛(2004/6/15)
3. 愛国心、教育に迫る/勢いづく『国家』(2004/6/16)
4. 摘み取られる自由/反戦活動に介入(2004/6/17)
5. 無関心が招く国民監視/街にひそむ”目”(2004/6/18)
民主主義の危機的状況だと思うが、それを許している大手メディアの責任は重い。
Posted by S.Igarashi at June 18, 2004 10:40 AM | トラックバック