April 16, 2004

GT04 テッラーニ・生誕100年

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4月18日は建築家ジュゼッペ・テッラーニの100年目の誕生日にあたる。そのテッラーニ・生誕100年を記念したサイトGT04が開かれ、貴重なスケッチ写真等のスライドショーが掲載されています。1940年代の戦時中に描かれたスケッチを見ると、スタジアムのキャノピーのデザインや、プレハブ化を考えたような構造技術のスケッチなど、どこかレンゾ・ピアノへ繋がる建築的アイデアの持ち主だったように思えます。40歳を待たずして自死したことが惜しまれる建築家です。

日本では1998年4月から6月まで水戸芸術館・現代美術ギャラリーに於いて「ジュゼッペ・テラーニ ファシズムを超えた建築」展が開かれ、展示内容等が水戸芸術館のサイトに残されています。

Posted by S.Igarashi at April 16, 2004 10:30 AM | トラックバック
コメント

Casa del Fascio (Casa del Terrani) は、アポなしで入ることがができますよ。中のホールだけになりますが。正面右手の受付で、パスポートか何かの身分証明書を預ければいいのです。ただ、イタリアのお昼時は駄目ですので、そう13-15時はまず観れませんが、後は午前でも午後で見大丈夫のはず?

Posted by: oceano at April 17, 2004 03:53 PM

ファシスト党の建物の中でコモだけが、ファロスの隠喩でもある塔や突き出たバルコニー(ムッソリーニのお立ち台)が設けられてないのですね。ここまで自分の建築に対する理念を貫くテッラーニの意志の純粋さを感じさせます。

Posted by: S.Igarashi at April 17, 2004 10:22 AM

1970年の夏、初の海外旅行の時、イタリア北部コモ湖にでかけました。湖畔のサンテリア記念碑がメインの目的だったのですが、その右手のカサ・デル・ファッショに魅了されました。
その時はアルプスの山岳兵の司令部かなんかになっていて、外側の写真をとっていたら、警備の兵士に中に連れて行かれ、中のホールの戦没兵士追悼記念碑みたいな所に連れていかれました。おかげで内部も見ることができました。
均整のとれたファサードが有名ですが、内部の完成度の高さ(そのころの流行はブルータルでした)に驚きました。

Posted by: AKi at April 17, 2004 09:49 AM