今使っている1993年発行イミダス付録の「最新版 外来語・略語辞典」が10年も経て、決して「最新版」とは言えなくなったので、三省堂のカタカナ類語辞典を買った。コンパクトで値段が1800円と手頃な事と、普通にカタカナ語辞典でなく類語辞典になっていて、面白そうに思えた。やっぱり、その言葉の意味だけでなく関連表現も解ったほうが、成程と腑に落ちるだろうと考えた。
しかし、1800円で538ページ、カタカナ語5000語はイミダス付録「最新版 外来語・略語辞典」の7000語より2000語も少ない。従って当然あってよさそうな言葉がでてない。例えば「シミュレーション」のように新明解国語辞典にさえ出ているようなカタカナ語がなかったりする。ん〜「オフサイド」もないぞ、三省堂編修所のオヤジ達はスポーツやIT分野に弱そうだ。
ところで類語辞典と云えば大修館書店から日本語大シソーラス・類語検索大辞典が今年の9月に出た、値段は15,000円也。新聞書評か何かで著者は未だもう一冊分くらいの類語辞典を作れるくらいのデータがあるとかないとか書いてあったので、どんなものかと八王子の三省堂書店に行ったとき立ち読みをした。成程、一つのキーワードに対しての関連表現の内容が濃い。しかし、いかんせん15,000円の値段と辞書のサイズがハードルだ、後は分類法が好みに合うか、それに横書きも好みが分かれそうな気がする。
実は類語辞典にちょっと興味を持ったのは今年の1月に秋山さんからこんなメールを頂いたことがきっかけだ。
最近、下北の本屋に講談社の「類語大辞典」が平積みになっていた。ぱらぱら見ているうちに、急に欲しくなってきた。
今まで持っていた類語辞典は、創拓社とかいうところの「類語表現活用辞典」というやつで、何か活用したということもないし、どうして買ったのかも記憶がない。とにかく、衝動買いをやめて「類語辞典」なるものはどんなものがあるのかを調べてみることにした。
こんな時、下北にも三省堂があるのは助かる。早速、辞書売り場で各種比較してみることにした。
この手の辞典は欧米では「シソーラス」 [thesaurus]というらしい。そして、角川「類語新辞典」なる黄色い辞典に決定、買い求めた。買い求めた理由は、なんといっても、その語彙分類体系の潔さに感動したからだ。A自然、B人事、C文化の3分類から始まり、10×10のマトリックスに拡げ、その1項目を再び10×10に拡げ、細分化する。その体系表の中に、あらゆる言葉を収める。すごい。
この辞典って大変有名なものであったらしい。やっと私も手に入れました。
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秋山東一 LANDship architects,inc.
これから、漢字研究の第一人者、白川静先生の「常用字解」なる漢字基本字典を買い求めようと考えている。
先生は93才であらせられる由、大変な方ですね。