October 13, 2003

Miroslav Vitous UNIVERSAL SYNCOPATIONS

持っている腕時計の電池が全て切れてしまい、近くのショッピングセンターに電池を交換に行った。電池交換してもらっているあいだ、新星堂のJazzコーナーを覗いてCDを物色した。プレステッジの廉価版定価1980円が更に15%オフになっていた。普段聴くのにCDが手軽で便利なのは判るけれど、殆どが聴いたことがあるか、LPで持っているものなので、今一つ積極的に買う気になれない。また、この次にしようと棚の下段を見ていたら懐かしい名前を見つけた。Miroslav Vitous(ミロスラフ・ヴィトウス)1960年代の終わりから70年代前半に活躍したJazzベーシストだ。70年代、ウェイン・ショーターとジョー・ザヴィヌルとのコラボレーション・ユニットのウェザーリポートを退団してから、あまりその名を聞いていない。好奇心と新し物好きに背中を押され買ってしまった。
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タイトルは「UNIVERSAL SYNCOPATIONS」パーソネルはミロスラフ・ヴィトウス(b)の他、ヤン・ガルバレク(ss,ts)、チック・コリア(p)、ジョン・マクラフリン(g)、ジャック・ディジョネット(ds)が名を連ねている。チック・コリア、ジョン・マクラフリン、ジャック・ディジョネットは60年代を締めくくるマイルスの大作「ビッチェス・ブリュー」の参加メンバーだ。30年を超える時の流れの中でどんな風に何が変ったか、変らなかったか興味があった。

ミロスラフ・ヴィトウスが現在何処に住んでいるか情報がないので判らない、祖国・チェコ(スロバキア)に戻ったのだろうか、共演者のヤン・ガルバレクはノルウェー、レコード会社のECMはドイツ、少なくともヴィトウスのアイデンティティは米国にはないだろう。国籍の異なるミュージッシャンによるセッション、それもJazzの醍醐味の一つだ。
CDを聴いてたら、昔の演奏も聴きたくなった。最近は殆どアナログレコードを聴いていない。

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レコード棚から三枚のLPを探し出した。CHICK COREA / NOW HE SINGS, NOW HE SOBS、MIROSLAV VITOUS / INFINITE SEACH(邦題:限りなき探求)、MIROSLAV VITOUS / PURPLEのLP三枚、何れもベースはミロスラフ・ヴィトウス。処女作「限りなき探求」に収録されているフリーダムジャズダンスが記憶から呼び覚まされ、もう頭の中でフレーズが鳴り響いてる。レコードジャケットからLPを取り出しターンテーブルの上に乗せる。スィッチを押し、レコードに針を落とす、もちろんレコードプレーヤーはマニュアルだ。ボリュームを上げ、スピーカーに耳を傾ける。バースからテーマがユニゾンで流れる。ハービー・ハンコックが演奏するフェンダーのエレクリックピアノにヴィトウスのベースが絡んでゆく。そうだ、このドライブ感が好きだったんだ。

Posted by S.Igarashi at October 13, 2003 11:30 PM | トラックバック
コメント

そういえば、今年オーディオショーが何年かぶりに開催されるというのがニュースになってましたね。
カテゴリーをMusicにしようかJazzにするかちょっと迷いましたが、Jazzにしました。

Posted by: S.Igarashi at October 15, 2003 12:47 PM

Jazzでカテゴリーができたことを楽しみにしています。
どんなお話が五十嵐さんから聞けるのか注目ですね。

フェンダーのエレピ、確かローズというモデルだったと思いますが、持ってました。
そういえばターンテーブルだけでなく、おもいっきり楽器を演奏する時間も最近はなくなりました。
おじさんたちの演奏グループが増えているそうですが、私もやらねば!

Posted by: 栗田伸一 at October 15, 2003 10:22 AM