そうですね、痕跡を写すという方法が「声の共振」となって、観る者に伝えられるかが佐藤真さんの映画づくりの手法であるような気がしますね。
「もんしぇん」を観る前に、その監督の師匠の映画を観られたのは良かったです。
このエントリーを読んで、しまったおれはまだ書いていないぞと、あわててもんしぇん公開をエントリーしました。この映画、ぼくはまだ見ていませんが、是非みたいと思っています。
もんしぇんの監督をした山本草介は、この佐藤真さんの助監督をしたことがあり、佐藤さんの弟子を自認しています。『Self and Others 』という映画で、新潟県加茂出身の牛腸茂雄という写真家のドキュメンタリーで、「阿賀」とは対照的に短時間で撮影したものです。
牛腸茂雄自身よりも、その痕跡を写すという方法は、この「OUT OF PLACE」に通じるのではないでしょうか。
僕らは良質なドキュメンタリー・フィルムと云うものを自らの意思で映画館まで足を運ばなければ見られなくなってしまった。その事を痛切に感じた映画でもある。兎に角、僕らパレスチナのこともユダヤのこともイスラエルのこともシオニズムのこともアラブのことも知らなさすぎる。
Posted by iGa at May 19, 2006 10:16 AM