Comment: 送還日記

おくればせながら 週末に渋谷にて見てきました。「北のスパイ」という響きがキム・ドンウォ監督を含め南の人々にどんな恐怖感を呼び起こしていたのかはなかなか想像がつきませんが 収監生活を終えた老人達は一徹で実直な普通の人々である事を描きつつ そのフツーのところにある人間の尊厳を大事にしなければと思わせる映画でした。 2時間半は見ていたときはぐいぐいと惹きこまれて全く長くは感じなかったけれど、その後のユンカーマンさんのトークは優しく私を眠りに誘いました。 

Posted by いのうえ at March 21, 2006 01:00 AM

最近、本当に韓国の一般大衆の政治的行動力が羨ましく思えることが多々ありますね。そういう意味でも見習うべき存在だと思います。
それにしても国民国家という共同幻想の制度疲労をどうするかが、何か21世紀の課題のような気がしてなりません。

Posted by iGa at February 27, 2006 10:52 AM

転向長期囚のドキュメンタリーを撮っているそうですが…>iGaさん。そうですか。「転向」した方たちの心のなかは、とても複雑でしょうね。そのような方たちに、ドキュメンタリーという手法を通して、きちんと向き合っていこうとされるキム・ドンウォ監督の姿勢に共感を覚えます。ぜひ、そのドキュメンタリーを拝見したいです。

Posted by わきた・けんいち at February 26, 2006 01:00 PM

たしかに韓国の人たちは、自分たちの意志と力で軍政を倒し、自由を手にしたのだから、われわれ日本人にとって韓国は見習うべき存在。日本では、国民の運動で政権を覆したことさえまだないことを思えば、かれらの行動に腰が据わっているのはあたりまえですね。
朝鮮日報で金東元を検索したら、この映画のことはまだみつからないけれど、歴代の大統領の時代を風刺した『乾きすりへるほどに』という映画が紹介されていました。2002年12月6日付
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2002/12/06/20021206000041.html

Posted by 玉井一匡 at February 26, 2006 01:04 AM

僕の前に座っていた在日の人が転向させられた元長期囚のその後について質問していた。キム・ドンウォ監督は今、その転向長期囚のドキュメンタリーを撮っているそうですが、高齢故に亡くなられる方も増え、生きて故郷に帰るには時間が足りないようです。
とにかく、マスメディアを通して入ってくるだけの情報では得られない空気も感じられるフィルムです。

Posted by iGa at February 25, 2006 10:24 PM

iGaさん、こんにちは。玉井さんと一緒にご覧になったのですね(玉井さんのほうが先にアップされたので、あちらに映画の内容についてはコメントしました)。皆さん、まめに映画やコンサートに行かれているので、感心しています。私など、行こう行こうと思いながら、その時期を逸してしまうことばかりです。映画のサイトにある登場人物紹介を読むと、同じ元長期囚とはいっても、じつに様々で複雑そうですね(転向した人も含めて)。京都シネマでは5月下旬から上映されるようです。今度は、きちんと行こうと思っています。

Posted by わきた・けんいち at February 25, 2006 05:40 PM