Comment: 深海魚

東京人の広告主として東京ガスは定期的に広告を掲載しているが、東電の広告は記憶にない。それでも何処ぞかへの配慮か自主規制なのか勝又進の作品が排除されていることに心が痛みます。

Posted by iGa at June 9, 2014 02:05 PM

「読道街」は「読み違い」ね。

Posted by 古山惠一郎 at June 9, 2014 11:30 AM

MW師の引っ越し荷物から片付けて来た「ガロ」も、来る人に頒って、今では2冊しか手元に無いが、
勝又新の
「春の霊」72/3と
「木の葉経」74/2
が入っている。私小説的と民話的と言えば言えるが、iGa氏の文を読んで、開いてみた。

私は傷痍軍人などが描いていたのであろう戦記物を、貸本屋の棚の裏側の一番暗い所で、いかに早く読むか、という訓練をしたおかげで、視力を失い、速読術を身につけた。

この頃は老眼が加わって近くも見えない、遠くも見えない。たまに数十年前に読道街をしていたことに気がついて、赤面することはあるものの、速読には助けられて来たかもしれない。(誤字脱字では赤面しない。)


漫画というのは一定の速度をもっているものなのだろう。森まゆみさんなど速度が似ているので良く見えてしまう。勝又新の速度は私より遅い様だ。以前には気付かなかったことだが、「耳順」と同様漫画では「目順」というのもあるだろう。

「春の霊」も「木の葉経」も読み飛ばしてしまい、いくつかのコマしか残っていなかった。iGa氏の文をみて、勝又新という名前から最初に思い出したのは、寺の小坊主が横を向いて「ケッ。」とか言いながら口を尖らせて、化けの皮のはがれた狸につばを吐きかけるシーンだった。今見るとそんなシーンは無くて、いくつかのコマを組み合わせて記憶していたのだ。

おそらく勝又新の原発作業員の話も、日常生活の時間経過の中で、流れて行ってしまうもののなかに、百万億土の因果応報自業自得がぶら下がった様な漫画ではなかろうか。

生きておれば東電第一を踏まえて「木の葉経」の描き直しをしてもらいたかった。

Posted by 古山惠一郎 at June 9, 2014 11:27 AM