あの滑車の軸受けにはベアリングの付いたハブがありました。
ベアリングの歴史を調べてみたら、19世紀末にボールベアリングが自転車に採用され、1907年に専業メーカーがスウェーデンで発足してます。その翌年から自動車が量産体制に移行してます。
http://www.bea.hi-ho.ne.jp/m-seki/rekisi.htm
ですから、リートフェルトの平行定規は当時の最先端技術を採用していたわけです。
昨日(4月13日)実測をしました。目測による「リートフェルトの平行定規・3Dモデル」と現物との差違は「間違い探しクイズ」になりそうです。製図板の大きさは幅で1センチ、奥行きで4センチ、厚みで2ミリ違っていました。平行定規の長さはピッタリ、幅は5ミリの違い、
プーリーの径を目測65ミリが実測72ミリ等、寸法的なものはそれなりの誤差がありました。
決定的な間違いは製図板の角度を変えるステーが上部で製図板の吸い付き桟の分だけ開いていることでした。つまり、むく板の製図板が反らないようにする二本の吸い付き桟の内側に脚がピタリと納まっているのですが、これは現場メモからスケッチを描いているとき、建築的な納まりならば当然現物通りになると考えたが、ステーの納まりを考えて、脚と製図板の吸い付き桟を面一(つらいち)にしたのが間違いでした。それと「3Dモデル」のお馬鹿な間違いはバランサーを取り付けるワイヤを間違えてました、これではバランサーの役目をしません。別にこれは現物を見なくても、良く考えれば犯さない間違いです。(私がアホでした。)