Comment: TALIESIN EAST

そういえば岩波ホールで初めて観た映画が「惑星ソラリス」だったと思います。
モスクワと、その郊外を結ぶ高速道路がいきなり赤坂見附にワープしてしまうのは、日本人には理解しがたいですが、彼らにはトンネルを潜ったかと思えば空中を走っていたり、未来的で不思議な空間に見えたのでしょうね。
タルコフスキーの映画は常に古代哲学による宇宙を構成する四元素(earth, air, fire, water)が通奏低音としてながれ、それこそ重要な映画の"elements"になっていると思いますが、なかでも水への思い入れは断ちがたいものがあり、ソラリスは水を映像化する目的で撮った「水の隠喩」の為の映画なのではと思える程です。主人公の意識下に潜り追憶を実体化するソラリスの海、何か"Google Earth"で見る"TALIESIN EAST"もライトの追憶なのか、ソラリスの海による虚構なのか、判らなくなります。

Posted by iGa at May 24, 2007 10:31 AM

ソラリスは、映画を見て小説も読んだけれど、エアボーンの椅子が使われていたり赤坂見附の高速道路を走るところがあったりして、これが未来なのかと思ったりした部分的なシーンが浮かぶけれど、このラストシーンは思い浮かばない。つたやにいかなきゃあと思いました。でも、このタリアセンイーストから逆にソラリスのラストシーンがわかります。
箱の外側を見れば建築がわかるようなものはgoogle Earthの3Dでいいけれど、ライトの建築のようなものは、周囲との関係が同じレバルで感じられるからむしろ衛星写真の方がいいのかもしれませんね。・・・なんていってることも、すぐに昔話になってしまうのでしょう。いずれにしろ、メディアの表現のズレや不十分をおもしろがっちゃいますがね。

Posted by 玉井一匡 at May 23, 2007 03:21 AM