Comment: 声に出して読めない日本語 其二

土屋様
書状に関心をお寄せ下さり有り難うございます。
譲渡に関して、兄弟と相談しなければならなく、私だけの判断では決めかねますので、暫くの猶予を戴きたいと存じます。
この書状は先祖が会津国鎮守・伊佐須美神社の神職を勤めていた関係で祖父が所持していたものと思います。ご存じでしょうが、伊佐須美神社の氏子総代は会津藩主が勤めることになっており、現在も松平家の当主が氏子総代を勤めていると思います。
大正時代に祖父はその神職の株を他人に譲渡して家族とともに東京に移住し、それ以来、神職とも縁がなくなっております。戦前までは亡父の長兄の家には甲冑や刀剣類もあったそうですが、それらは戦時中に軍部の命令で供出し散逸してしまい、残ったものは紙類だけと云うことのようです。

Posted by S.Igarashi at March 2, 2004 11:55 AM

私は、発展途上ながら会津藩の近世期を勉強しております。それと、松平容敬差出、大久保加賀守(老中)宛の将軍徳川家斎に対する披露状を1通所持しております。もちろん、花押付き(お墨付き)です。それは、拝見の書状と筆致がそっくりなので同時期、同じ人物(右筆)が書いたのではとおもわれます。
ご先祖の形見とのことですが是非、私にお譲りいただけないかと想います。出来ればあなた様の条件を提示していただきたいとお願い申し上げます。

Posted by 土屋 定敏 at March 1, 2004 06:32 PM