June 06, 2016

聴き較べのビギン

『そうだ「黄昏のビギン」を聴き較べてみよう』と思い付いたのは井上陽水のブラタモリのテーマから昭和歌謡までカバーしているアルバム「UNITED COVER 2」を聴いてのことであった。予てよりちあきなおみの「黄昏のビギン」が評判であることは耳にしていたが…曲名を聞いても直ぐに旋律が思い浮かばなかった。確かに聴き覚えのある曲だが「いつ」「どこで」までは検索不能…子供のころ見ていた、永六輔と中村八大が出演していたNHKのヴァラエティ番組「夢で逢いましょう」で聴いたのかも知れない。自ら積極的に歌謡曲を聴くこともなく、50年以上経て、改めて水原 弘の唄を聴いてみると、外連味のない歌唱力に、音楽に正直な人だと思えた。どうも、水原 弘のイメージが低音の魅力だけが歪曲されて刷り込まれていたのかも知れない。
「黄昏のビギン」をカバーしたちあきなおみは原曲のイメージを損なう事なくさらりと歌っている。変に感情を込めて唄うとこの唄の良さが失われることが分っているのだろう。と云うことで多くの歌手が唄っているこの曲をiTunesStoreで聴き較べ良さそうなものをダウンロードして、永六輔から渋さ知らズまであるプレイリストを作ってみた。余分だが耳をリセットする為にBegin the Beguineも付け加えている。思い掛けない発見は大竹しのぶの上手さであった。

Posted by S.Igarashi at June 6, 2016 11:40 AM