January 14, 2014

How much does your building weigh, Mr. Foster?

24日までアップリンクで上映している『フォスター卿の建築術』をAppleのiTunesStoreからDownload購入した。(残念ながら、現在の処レンタルはされていない。)まぁ、山里から渋谷までの往復交通費と入場料を合計すると大差がないからである。Norman FosterといえばRichard RogersRenzo Pianoと並ぶ所謂ハイテク(High-Tech)建築の三巨匠の一人であり、最近ではApple Campus 2の設計でも知られている。原題の"How much does your building weigh, Mr. Foster?"はNorman Fosterが、彼の師でもあるRichard Buckminster Fullerをセインズベリー視覚芸術センターに案内した後でフーラーから質問された言葉である。ノーマンは述懐する『私は答えを知らなかった。』答えに窮したノーマンは一週間後に答えを出す。『5328トン その大半がコンクリート基礎部分だ。』重さを調べる過程でしみじみ感じた。『重さの殆どを地味な部分が占めている。面白い発見だった。』…と。

それは、もしかするとノーマンがマンチェスターの労働者階級の出身だったから余計にそう感じたのかも知れない。これが彼が育った部屋から見える風景だった。

だが線路をくぐると、街路樹と一軒家が並ぶ中産階級の住宅街。ノーマンはその境界を越えるべき人だった。…と映画では語られている。

映画では紹介されていないが私が雑誌で初めて見たノーマン・フォスターの仕事は1965年のBrumwell House Cornwallである。1969年にRIBA Awardを受賞しているから作品が日本に紹介されたのは恐らくその後、1970年代だろう。

映画を観る楽しみを奪いたくないので、これ以上の記述は避けるが、全体を通して観るとJobsがMr. FosterにApple Campus 2の設計を依頼したことが良く解る。

Posted by S.Igarashi at January 14, 2014 09:23 AM
コメント

栗田さん、どうもです。

イェール大学に留学中に知り会ったかは定かではありませんが、仕事上の協力関係でもあった様で、フラーが亡くなるまで関係は持ち続けていたようです。因みに1975年発行のA+U(建築と都市)のフォスター・アソシエート特集のロンドン事務所の写真にはジオデシック・ドームの模型が’床に置かれています。

Posted by: iGa at January 15, 2014 01:30 PM

trailerをYouTubeで見ました!!
全編見たくなりますね。
フラー関連の書籍には彼の名前は登場しませんが、どんな師弟関係だったのか、興味を持ちます。

今年も賀状、ありがとうございました。

Posted by: Kurita at January 15, 2014 11:11 AM