まぁこれは米国版「Astro Boy 」であって、私の知っている「鉄腕アトム」ではない。キャラクターデザインとしてもアトムの弟として作られた面長のコバルトに近いだろう。私の生家では兄が雑誌『少年』を毎月購読していたので物心付いた頃から、ほぼリアルタイムで天馬博士と飛雄少年のエピソード1からアトムを読んでいた。私が子供の頃に抱いた鉄腕アトムの疑問はあの髪形である。正面、側面、上面、斜めと、夫々の角度から見た絵を統合すると三次元的整合性がなく矛盾していたこと。昭和30年頃足立区梅田界隈で商いをしていた紙芝居屋の通称・頓智オッサンは子供に紙芝居の内容を突っ込まれると、いつも『漫画だからしょうがないさ』と言い訳をしていたが、言い訳しようがない3Dアニメーターの苦労が偲ばれる。
Posted by S.Igarashi at September 28, 2009 01:54 AM