図説・明治の地図で見る鹿鳴館時代の東京
学習研究社・発行(1900+税)
参謀本部陸軍部測量局によって明治17年に完了した測量に基づいて作成されたフランス図式『五千分一東京図』35面の内、34面の地形図が収録され、併せて国土地理院による地形図と古写真や錦絵が参照されている。地図の範囲は北東が浅草周辺、北西が早稲田周辺、南東は海で欠番となっているが現在の晴海、南西が広尾周辺までの区域である。芝公園周辺地図を見ると芝増上寺の将軍家霊廟の殆どが西武鉄道グループに買い占められたことが解る。戦災で消失したとは云え、なんだか、、である。写真などの図版も多くマッパーならずとも持って置きたい一冊である。