著作権の失効した映画の500円DVDの販売を巡る裁判であるが、一昨日の東京地裁で格安DVD販売が認められた。裁判の争点は70年に引き伸ばされたミッキーマウス保護法であるところの改正著作権法がどの時点で適用されるかであった。その解釈をめぐって映画会社と文化庁側は「時間の接着」と云う猫だまし的な屁理屈をこねたが、あっさりと却下されてしまった。いくらなんでも大晦日と元日が同じ日なんてありえない、この屁理屈を通せば時効なんて幾らでも延長できるし、法治国家の根幹を否定することにも繋がる。どうやら、コイズミだけでなく、文化庁もハリウッドのポチのようである。
東京新聞7/13・筆洗