October 09, 2005

EGBRIDGE15

何故か私の周りでEGBRIDGEの評判がすこぶる悪いのだ。あちらではATOKに乗換えたそうで、こちらのように認知障害にされてしまうと淋しい。それにしても最新のATOK 2005 for MacOS XとEGBRIDGEの旧バージョンとを同じ土俵で比較されても、それは立つ瀬がないと云うものだ。認知障害の問題についてはユーザー辞書が壊れている可能性があるので壊れたユーザー辞書を取り除き、環境設定をリセットし辞書設定と変換の学習設定を直せば障害は除かれる筈である。日本語入力システ厶夫々によって漢字変換のアルゴリズムにも特徴もあるだろうから、本来は自分に合うシステムを求めて試すのが良いことなのだろう。と云うことで"EGBRIDGE15"は認知障害がないことは当然のことだが、変換にも学習にもそれなりの特徴があるのでそれらを把握して使用すべきだろう。

"EGBRIDGE15"は分節毎の変換が基本で、前後の文節の文脈から変換する言葉を選んでいる。従って一括変換することでより正確な漢字変換が為されるのである。例として次の同音異義の文字を含む文章を打ってみると下のような結果となった。
例:「こうそくではうんてんできないせいとがこうそくどうろでこうそくされた。」

EGWORD001.jpg

最初の変換例は「こうそくでは」が「高速では」となる。これは次の「運転できない」から推測された結果である。「高速では」を「校則では」に再変換して学習させても一括変換では「高速では」となる。これは「校則では」が「運転できない」に繋がる言葉としては不適切と解釈している為である。「こうそくでは」を「こうそくによって」と表現を変えて一括変換すると、全て正しく変換される。次に「がっこうのこうそくでは」とすると、最初の変換は「学校の高速では」となるが「高速では」を「校則では」に再変換して学習させると「学校の校則では」と正しく変換される。つまり「こうそくでは」は次の文節「運転できない」に掛かるのではなく、前の文節「がっこうの」に繋がる言葉として学習されたのである。つまり曖昧な表現は日本語らしく意味が伝わるように解釈して変換されるのである。従って事例の一番下のように意味が伝わるように入力すれば一括変換で済むのである。

EGWORDtag1.jpg学習されるのは一括変換のときだけではない。「スマート履歴変換」は二つ以上の仮名を入力すると直ぐに該当する文字が候補にあがる。もちろん直前に選んだ文字が第一候補となるのは当然である。


EGWORDtag2.jpg目的の文字が候補にあがったときタブキーで選択する。


EGWORDtag3.jpgこんなHTMLのタグを入力するに重宝している。


なんと言っても他社の電子辞書も統合できるビュアーが便利である。
と云うことで何も問題はないのである。アップデートで使いやすくなっているのは商品なので当たり前なのだ。何れにせよ ATOK2005をライバルとし互いに切磋琢磨してより良い商品を提供してもらいたいものである。

Posted by S.Igarashi at October 9, 2005 10:58 AM
コメント

それは確かに変ですね。
辞書管理ツールでユーザー辞書をテキストファイルに書き出し保存しておき。そしてEGBridgeを一旦削除してから、EGBridgeを新規インストールして、ユーザー辞書も新規に作成して、保存しておいたテキストファイルから辞書データを再び読み込めば宜しいかと思います。
まぁ、OSをアップデートしたりすると環境設定がチャラにされたりしますから、再設定が必要になるし、ユーザー辞書もテキストファイルにしてバックアップしておくのが最善でしょうね。僕はそうしてませんが、、(^_^;)

Posted by: iGa at October 9, 2005 12:49 PM

僕の場合には、たとえばEGBridgeで
「この」と入力したときに
ふつうにひらがなが出てくればいいのに
「子の」という誤変換が第一候補に出てきたのです。
原因はわからないままも、ひらがなで確定して学習させればいいやと思って、そうしたのに
いつも「この」が「子の」と変換されてしまっていて、いらいらがつのりました。
メンテナンスすればいい話だとは思うのですが、やっぱり腑に落ちなかったですね。
で、ATOKが完璧かと言えば、まあちょっと怪しいところも多い。もう少し使ってみてレポートします。

Posted by: fuRu at October 9, 2005 11:33 AM