毎度おなじみ流浪の番組で始まるタモリ倶楽部に建築家・清家清がゲスト出演したことを憶えている人は少ないだろう。タモリ倶楽部に清家さんは建築家として出演したのではなく自宅に鉄道車両を所有する鉄道マニアの変わったオジサンとして出演したのだった。いつものようにオープニングは街角でマイク片手に「毎度おなじみ、、」とボヤくタモリの傍に進行役のタレントが近寄り、一言二言、タモリに突っ込みを入れる。そしてカメラがパンをすると、そこに貨物列車最後尾車両が、デッキで鉄道員の制服を着てニコニコしていたのは、なんと清家さんだったのだ。
9月25日まで開催中の建築家・清家清展を見てきた。展示会の目玉は自邸である「私の家」の原寸模型だが、そこに置かれたT定規や物差し、計算尺にも郷愁を憶える。そんな展示品にはもちろんホビーもある。庭の一角に置かれた緩急車(貨物列車最後尾の車掌室を有し手ブレーキまたは車掌弁がある車両)のデッキに立ち微笑む清家さんの写真の傍に置かれたメルクリンの鉄道模型を見ると、清家さんの家には優しい時間が流れていたのだろうなぁと思われる。
清家さんが「タモリ倶楽部」に出られたこと覚えています。貨物列車のデッキのところに立っている人の良さそうなおじさん、どこかで見たこと有るなと!清家さんだったのです。
優しい時間とてもぴったりの表現です。
「清家さんの家には優しい時間が流れていたのだろうなぁと思われる。」
なかなかいいですね。そうであって欲しいものです。
よけいなことですが、カンキュウシャって「寒泣車」とも言われていたようです。