東京新聞に5月28日から3回に亙ってエスカレーターの安全性に対する特集が掲載されている。
2004.05.28都会の死角 エスカレーター編<上>進まぬ原因究明
2004.05.31都会の死角 エスカレーター編<中>多い転倒事故
2004.06.01都会の死角 エスカレーター編<下>利便性と安全
この特集では主に転倒事故について触れているが、当然、昇りのエスカレーターから身を乗り出して、天井や梁との間に首を挟まれたりする事故もあるだろう。こうした事故もプランにゆとりがあれば防げるのであるが経済効率が優先される現状ではそれも叶わない。それもエスカレーターと梁や天井との安全なクリアランスを確保する替わりに奇妙なアクリル棒等のぶら下がりモノでお茶を濁しているのが情けない。事故が起きれば当然の如く国土交通省はアクリル棒に気付かなかった者が悪いのだと自己責任論に転嫁するのがおちであろう。あの、天井からぶら下がっているアクリル棒を見る度に自分もエスカレーター事故の犠牲者にならないようにと気持ちを引き締めるのである。
昨年11月28日にユニバーサル・デザイン?のタイトルでオートスロープの安全性を問うエントリーを書いたことがある。この東京新聞の特集ではオートスロープは取り上げていないが、一般的に普及して乗り慣れていると思われるエスカレーターでも転倒事故が絶えない現状を考えると、オートスロープや動く歩道でも事件にはならない事故もあるのではないだろうか。
※追加更新2004.06.07都会の死角 エスカレーター編<番外>読者からの提言
Posted by S.Igarashi at June 5, 2004 10:46 AM | トラックバック駅のエスカレーターはスーパーマーケット、デパート等とは違い日常管理者が、居ないのかまたは、毎日適正に出来ないとしてなのか安全管理が不足している。
手すりが何日もの間キーキーと鳴き声をあげたりしている。
エスカレータ降り口には、くし状のくし板が10枚位ビスで取付けてあります。このくし板は利用者が乗る踏み段に挟まった小石を弾き飛ばしたりする役目があります。安全管理上は弾けずに、このくし板の歯が欠けてしまった場合は、その欠けた歯の部分に子供の指などが、入り込み指切断となる危険があるため速やかにくし板の交換が必要である(挟まった物を取り除き)仮に即座には、無理な利用状況であるならば毎日の利用前後に行うように改善すべきである。
エスカレーターの保守、管理者はなぜ放置するのだろう。
日立の日常管理にも記載されているのに(HBS:関係法令ーエスカレーター管理上の関係法令)で見れます。
改善を望む。