ピケ、マンセル、プロストと個性的なドライバーが次々と引退し、アイルトン・セナ亡き後、人気低調に歯止めが掛からなかったF-1だが、今年のF-1は期待できそうな予感がする。今年からレギュレーションの変更で予選から決勝を通して1つのGPで使えるエンジンは一つだけとなった。これによってエンジンの耐久性に関して開幕戦の本番を迎えるまで、どこが有利か予想がつかないところがある
唯一の日本人ドライバー佐藤琢磨もスペイン・バルセロナのテスト期間中にコースレコードを更新するなどB.A.R.Hondaのマシン・コンディションも上向き、今週のヘレス・テストでもB.A.R.Hondaは1-2を決めるなど開幕に向けて期待を抱かせる。その佐藤琢磨がNHKの英語でしゃべらナイトに出演したとき、その発音が生粋の英国訛りなのには驚かされた。その番組で高校時代の英語の成績は決して良いほうではなかったと彼の高校時代の教師は語っていた。必要はなんとかで、本気モードになると実力を発揮するタイプなのだろう。B.A.R.のメカニックの多くは英国人、英国訛りで喋ればコミュニケーションもスムーズに違いない。
佐藤琢磨に関して英国F-3時代からその戦歴をインターネットでウォッチしていた。彼がセナと並ぶ優勝回数で英国F-3チャンピオンになったのは誰もが知るところだが、あまりにも強すぎたことが災いしてか恣意的なペナルティによって優勝を剥奪されたレースもあった程である。それがなかればセナの記録を超えた英国F-3チャンピオンになっていた筈である。
相も変わらず、スポーツでも何でもかんでもヴァライティ番組としてしまうフジテレビなのでF-1の中継は多くを期待できない、その上、リアルタイムではなく殆どが中継録画である。しかしインターネットでもリアルタイムでF-1中継を見ることができる。と云ってもラップタイムと周回記録だけであるが、そこからコース上で何が起きたか推測するのも結構面白い。リアルタイムで情報を提供するF1-Live.comは昨年から日本語にも対応するようになっている。3月7日のオーストラリアGP開幕戦が楽しみである。