November 14, 2003

文字化けする人

10年程前のこと留守中にAppleJapanのマーケティング部の課長から電話があった。そのメモには「AppleJapanのYK氏より電話、文字化け多し」と書いてあった。後日、千駄ケ谷にあったAppleJapanを訪れ、課長に面会し用件を伺ったのだが、帰国子女ならぬ帰国成人と云うことらしく、本当に文字化けの多い人であった。その件以後、僕たちの周りでは矢鱈と話に外来・カタカナ語が多い人を「文字化けする人」と呼ぶようになった。
昨日付けで国立国語研究所による第2回「外来語」言い換え提案が発表された。
矢鱈と意味なく文字化けする人も困るけれど、こんなことに偉そうに御上が介入する問題でもないでしょう。言葉は文脈の中で意味付け定義されるものなのに、カタカナ語だからといって何でもかんでも言い換えすれば良いものでもない。どっちにしろ文章を書く人のスタンスとインテリジェンスの問題で、そんなこと放っておけばよい。(いけねぇ〜文字化けだ。)
その言い換えする言葉ですら、明治以降に外来語を翻訳し漢文表記したものが多いわけだし、漢文そのものが外来語な訳で、日本語から純粋な大和言葉だけ残したら、一体何が残るというのか。
年齢にかかわらず、そうしたカタカナ語を調べたり使ってみれば良いのだ。そうすれば「使える言葉」と「使えない言葉」、日本語との違いがはっきりするだろう。その方が人生面白くないだろうか。

本題と逸れるが「いいかえていあん」と入力して漢字変換すると真っ先に「言い換えて慰安」と変換され「言い換え提案」とは漢字変換されなかった。ん〜、言い換えない前の慰安は何だろう、はっきり言うと売春でしょうね。援助交際しかり、戦前から言い換えすることで物事の本質を曖昧にする風潮があるんだよな。

Posted by S.Igarashi at November 14, 2003 10:28 AM | トラックバック
コメント